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【中小企業採用成功事例】中山間地域の工場に女子大生が入社!?10年ぶりの新卒採用で成功を収めた過疎地域のモノづくり企業とは

2018年01月23日

愛知県に3つの工場を持つトヨタケ工業株式会社。自動車のシートを製造するモノづくりメーカーです。その工場の1つは豊田市稲武町という中山間地域に立地しており、10年間、新卒者の入社はありませんでした。そんなモノづくり企業が2名の意欲的な女子大生の採用に成功したのは、どんな採用活動があったからなのでしょうか。社長の横田様にお話を伺ってきました。

 

【トヨタケ工業株式会社】

事業内容:トヨタ自動車株式会社 内装用シートカバーの製造、自社ブランドの企画製造
HPhttp://www.toyotake-kogyo.co.jp/
従業員規模:100名(2017年1月現在)
抱えていた課題:募集はしていたものの新卒者の応募がなかった
導入による効果:G-netでの密度が高く回数の多い接点機会により中山間地域の工場に意欲的な女子大生が入社

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-G-netと会う前はどのような採用をされていましたか?

 

中山間地の工場ということもありアクティブに新卒採用はしていなかったです。まれにWebを見た人からの問い合わせで面接する程度のとても受け身な状態でしたので、新卒で入ってくることはなかったです。そもそも本業が忙しく人事部もないので、新卒のシーズンに採用活動はしたことがないという状態でした。

 

 

-そんな中、「ミギウデ」で新卒採用をされようと思ったのはなぜですか?

 

 

社長就任時に新しい事業に共に取り組んでいく社員が必要になると思いました。そんな時に、市からのチラシの中に「ミギウデ採用始めませんか」っていうとてもキャッチーなフレーズを見つけて、これだ!と思ってすぐ連絡しました(笑)

 

ミギウデ採用というのが一言でイメージが湧きました。「将来の経営幹部になってくれる若くて優秀な学生を採用しませんかってことだよな」と。すごく良いと思いました。

 

中山間地にある中小企業なので、学生呼んでも来るのかなという漠然とした不安がありましたが、G-netさんは名古屋ではなく岐阜でもやられていて、登録されている企業さんも結構地方の企業さんが多い印象でした。そういった地域の企業さんでも採用に成功していると聞いて、本質的な課題は立地でなく、伝えるべき会社や仕事の魅力が伝えられていなかったことだということに気づかされました。

 

 

-G-netのサービスへのご感想をお聞かせ頂けますか?

 

候補者は少ないけれど、ターゲットとする学生が明確という印象です。登録している学生を見るとG-netの長期実践型インターンシップをしていた学生が多く、中小企業で半年間、新規事業などのプロジェクトをしていると聞いていました。半年という期間ですが経営者の右腕としてたくさんの経験を積んでいて、中小企業ならではのやりがいや面白さをわかっているので、そこからマッチングにつながる確率は高いのかもしれないと思えました。

 

また、サービスの中で特に印象に残っているのはミギウデスカウト型合説です。普通の就活イベントは企業がブースを構えますが、学生がブースを構えて、気になった学生の所に企業側が話しに行くというのは新しいですね。1日で8人としか接する事ができないので、1人1人とかなり深い接点になりました。

 


-ミギウデでの採用活動は他の採用活動と比べてどういった点が魅力だと感じましたか?

 

参加する学生は3年生の後半からG-netのイベントにたくさん出るので、選考では2回面接をしましたが、それ以外のイベントで3~4回学生と接する機会がありました。そこでお互いのことをだいぶ深く知れたと思います。そうすると、会社見学会等のイベントに参加する際に、前合説で話した子だな、など誰が来るか特定できます。マスのナビサイトは誰が来るかもわかりません。そうやってG-netのイベントに何度も参加すると、学生とファミリーのような感じで、採用活動が終わった後のイベントなどで「君どこに決まったの?あ、あそこの企業さん行くんだね」などの会話がありました。ミギウデスカウト型合説2回とG-netが主催する中小企業のみの企業展、会社説明会などがありましたが、その接点回数の多さが、学生のことを深く理解するためのポイントだと思います。

 

ナビサイトでいくらヒット率が上がると言われても、G-netの具体的な誰というところが見えているのはやっぱり説得力が違うと思います。結果としてエントリーしてくれたのは10名いたので、イベントや会社説明会、面接などを合計すると、その学生達とは1人当たり約10時間使ってじっくり話しました。

 

参加している学生を見ても、そういったイベントで多くの社長と話しているうちに、それぞれの社長のビジョンや想いだけでなく、社会人として必要なことは何か、社会に出たらどのようなことが求められるかといった、経験に基づく話を聞くことができるので、自分がどういう社会人になるか、どういう生き方、働き方をしたいかということを自然と考えるようになると思います。結果として自分が将来のなりたい姿や達成したいこと、身につけたい力が明確になって、さらにそれを人に伝える機会もたくさんあるので、自然と自分の考えを話すところまでできるようになっていると思います。3月になるころには、10月時点と言っていることも変わっていて、就職したい会社やその社長に合わせて彼らのポテンシャルが引き出されていくような感じがあったなと思います。

 

加えて、G-net職員との面談を通して良くフォローされている感じがしました。なぜその企業で働きたいかや、その企業で働くことが何につながるのかということが、徹底的に議論されているので、時期が来たので就活を始めてHPみて合説行ってという様な学生とは違って、覚悟が自分の中で腹に落ちていると思います。特に、会社説明会で会社を見てもらってからは、具体的に仕事をするイメージと自分の活躍できそうなところが紐づいた学生が多かったように思います。逆に自分のしたいことの理想が強すぎて、話を聞いたり職場を見たりしても仕事のイメージと結びつかなかった学生もいたように思います。ですが、みんな中小企業に興味を持っており、意欲的な学生だったのは印象的でした。

 

接点回数が多く、密度も高い、さらに参加する学生はしっかりしているといった状況なので、どうしたら魅力が伝わるのかは、イベントごとに考え、試行錯誤しました。その中で学生に伝えるメッセージはG-netの職員の方にアドバイスを頂きながら改善していきました。結果的にそれが10名のエントリーにつながったのかなと思います。

 

 

 

-今回の採用を通して社内で変わったことや、社長の中で変わったことはありますか?

 

2人採用できたことが会社にとって素晴らしい成果だと思います。トヨタケ工業が大卒の女性2名を採用した、しかも一人は本社工場のある稲武に。地元地域にとってもセンセーショナルですね。地元のお店の方々もうれしそうでした(笑)

 

会社にとっても学生が入ってくることは明るい材料だと思います。新しい人が入ることで今まで同じメンバーで自分の枠でしか仕事できなかったのが、色々とできるのではないかという期待感的なものが社内に出てきていると思います。

 

 

-導入をお考えの皆様にメッセージをお願いします。

 

会社としても学生の採用に対して、一歩踏み出してみるのが大事だなと思いました。動いたことで立地ではなく魅力をしっかり伝えられていなかったという課題にも気づくことができましたし、G-netを通して学生と深く関わる機会ができます。さらにそこで出会った学生達の中には、自分がしたい仕事なら、中山間地にある工場でも働くという意欲的な学生もいました。一歩踏み出したことによって先が広がったので、私は踏み出してよかったと思っています。

 

-ありがとうございました。この度入社される2名がご活躍されることを期待しております。

 

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