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【インターンOGOB社会人】「誰かじゃなくて、私がやる。」この一言で変わる人生

2017年11月13日

▲今回のOG社会人:武雄市役所 松尾早希子さん

学生時代、三重県東紀州のみかん農家とG-netでのインターンを経験。その後、地域というコミュニティーに魅力を感じ、三重県熊野市 紀和町へ就職を決め、その後地元がある佐賀県武雄市役所へ転職をした松尾さん。

学生時代、忘れられない経験をしたといいます。

 

【G-netインターン生がOBOG社会人にお話きいてきました。第7弾】

 

松尾さんとホンキ系インターンとの出会い

―大学院にいくか、就職するかの迷い

 

 

大学3年生の時にホンキ系インターンと出会った松尾さん。当時は2つの迷いの中にいたといいます。

 

「大学院に行くのか、就職するのかどっちか決めきれずに、ぼんやりと過ごしていました。」

2つの選択を決めきれず、そして真剣に考えることもあまりしなかったと振り返っていました。

 

そんな時、先輩にG-netを紹介されたという松尾さん。
「地域留学」という2泊3日の地域中小企業に入り込むプロジェクトに参加したそうです。

 

そして、ここでの経験が今の松尾さんにつながる扉を開けることに。

 

―地域の課題を体感

 

 

当時、地域留学のプログラムでは、学生目線で中小企業の課題を解決するためのアイディアを考え、提案していました。

そして2泊3日の濃密なプログラムを終えるころ、松尾さんは地域の真の課題に直面していました。

 

「あれ?私たちアイディアを出しはしたけど、本当にこれでこの地域元気になるのかな?やる人いなくない?」

 

そんな疑問を感じたそう。そんなタイミングで当時G-net代表理事であり、創設者である秋元さんに言われた一言が忘れられないといいます。

 

『誰かじゃなくて、自分がやる。気付いた人がやるんだ。一緒にやろう。 』

 

雷に打たれたような衝撃を受けました。

 

「え?私が?あれ、だけどなんかワクワクしてきた。」

 

地域の最大の課題。

それは、アイディアを実行に移す人がいないこと。

 

だからこそ、わかったことを言うだけではなく、行動に移すことが一番重要なことだと松尾さんは気づきました。

課題を解決できるのは私かもしれない。そんな思いが松尾さんをホンキ系インターンへと導いたのでした。

 

 

「私がやるんだ」学生に芽生えた当事者意識

―みかん農家で「みかん娘」に

 

「私がやるんだ」そんな思いが地域留学で芽生えた松尾さん。インターン先に選んだのは三重県東紀州のみかん農家でした。

 

「1年間旬のみかんを届ける。という日本初のプロジェクトに興味をもったこと、地元(佐賀県武雄市)と同じ“田舎”だったことが決め手でした。」

 

「小さな田舎でも、チャレンジすれば可能性が広がることを実感したい!」そんな想いから始まった松尾さんのインターン。

「みかん娘」と名乗り、地域のため、農家のため、日本初のプロジェクト立ち上げに挑みました。

 

―わからないなら、みんなに教えてもらえばいい

 

インターンのプロジェクトを進める中で、松尾さんが社長から言われたことは「わからないことは、素直にわかる人に聞く」だったといいます。

 

一人の力でやろうとするより、みんなの力を借りた方が100倍いいものができる。その教えを何の躊躇もなく実行に移した松尾さん。

 

周りの尊敬する経営者から、広報の出し方、チラシのデザイン、商売の仕方など積極的に聞きまわったといいます。

その結果、周りを巻き込んだみかん娘のプロジェクトはどんどん加速し、売上にして300万円、周囲も驚くほどの成果を残していました。

▲みかん娘は多くのメディアに注目されていました!!

 

―インターンで感じた地域の魅力

 

 

東紀州でインターンを行い、周りの経営者や農家のみなさんに協力をしてもらった経験から、松尾さんが一番感じたことは次のようなことでした。

 

「紀州のみんなで地域を元気にしようとする企業、経営者、人の姿勢に感動したんです。」

 

自らの利益だけでなく、自分達が住む地域をよくするために、一人一人の経営者が行動する姿勢から、地域のあり方を学んだという松尾さん。

 

「地域の為、社会の為にまっすぐ働く大人がたくさんいて、ただの大学生だった自分を、その仲間として受け入れてもらえた。」

 

それが本当に嬉しかったとも言っていました。

 

 

就職、一番必要としてもらえる場所へ

―人口1300人の地域へ就職

 

 

東紀州でのインターンのあと、大学を1年間休学し自分と同じ経験を広めたいとG-netでのインターンを行った松尾さん。

誰かじゃなくて、私がやる。インターンを経て培った価値観をそのままに、就職先を決めていました。

 

「人口が1300人程度しかいない三重県熊野市紀和町。過疎高齢化がどんどん進むまちに、私が一番必要としてもらえるんじゃないかと感じました。」

 

東紀州でインターンを行い、その地域が大好きになったからこそ、自分のやるべきことを紀和町に感じたといいます。

そして今度は「熊野地鶏むすめ」として紀和町の特産品である地鶏の商品開発や営業活動に奮起した松尾さん。

3年間働いた後に、自身の地元武雄市に転職をします。

▲当時「熊野地鶏むすめ」として働く松尾さん

 

―市役所職員としての挑戦

 

 

「武雄市は全国でも注目されることの多い行政でした。だからこそ、地元で働くなら市役所に勤めると決めていました。」

 

指定管理者制度によりスターバックスや蔦屋書店を併設する今までにない図書館や、フェイスブック・シティ課、全職員がSNSアカウント取得など、大胆で先駆的な施策に取り組む武雄市。そんな地元である武雄市で新たな挑戦を松尾さんは始めていました。

 

 

―地域の仕組みづくり

 

 

インターンや紀和町では行政という立場ではなく、プレーヤー側として地域をよくするために活動をしていた松尾さん。自分の地元で行政という立場を選んだ理由は、松尾さんの今後の目標からよくわかりました。

 

「目指すのは、行政が小さな地域づくりです。」

 

「誰かがやるではなく、私がやる」その思いが地域に挑戦を生み、地域を元気にする。

それを体感し、体現してきた松尾さん。だからこそ、現在はその仕組みづくりをするためのネクストステップを踏み出していました。

 

誰か(行政)任せの地域ではなく、「私、俺がこの地域をつくる」と思い行動する市民を増やすことが本当の地域づくりだと大切なことを教えていただきました。

 

 

最後に・・・

 

 

地域、社会、日本、世界にたくさん溢れている課題の数々。

そのうちの1つの課題を解決するのは誰かじゃなくて、あなたです。

そんな当事者意識を持っている人、きっとまだまだ少ないと思います。

これを読んでいるあなた。

一緒に頑張ってみませんか??

 

 


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