【インターン体験談】「利己」から「利他」への変化
2014年06月27日
人生の師匠や忘れられない先生、職場の先輩や上司、ホンキ系な人々が出会った「ステキ大人」との思い出話や、大人からのメッセージを大公開!
株式会社ディーグリーンの立花です。
岩手県釜石市に生まれ、幼稚園から高校までを埼玉県で過ごし、アメリカとチェコで大学生活を満喫し、今は三重県の人口17,000人の小さな港町・紀北町で働いています。
インターンシップで紀北町をはじめて訪れ、その際地域と人に惚れ込み、移住し早5年が経ちました。
現在は企画デザイン会社で地域の魅力を全国に発信するために、会社一丸でさまざまな企画を提案・発信しています。
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みなさんはじめまして、三重県南部の港町「紀北町」で働く立花圭と申します。
ところでこの紀北町、私の出身でもなく、そもそも何の縁もゆかりもない土地です。
この紀北町と私を結びつけてくれたのが、まさしくホンキ系インターンシップでした。
米国の大学で観光とマーケティングを学んでいた私は、卒業前に自分が大学で学んできたことがどれだけ社会で通用するのかを確かめるため、長期インターンシップを行うことにしました。
インターネットで様々なプロジェクトを見て目に付いたのが、紀北町の民宿で募集していた、「名物料理『伊勢えびのしゃぶしゃぶ』の販促プロジェクト」でした。
私はそのプロジェクトに参加し、4ヶ月間“伊勢えび”という単語が頭に浮かばない日はない毎日を過ごしました。
大学でビジネスのことを一通り学んできた(つもりだった)私は、プロジェクトに対する自信はそれなりにありましたが、いざ始まってみるとなかなか思い通りに行かないことばかりでした。
中々望んでいた結果が出ずに、「こんなはずではなかった」という思いとともに、日に日に焦っていく自分がいました。
そんな中、ひとつの事件が起きます。
私がいた地域というのは、当時のインターン先の民宿含め9件ほど民宿が連ねる民宿街で、ある時共同で地域をPRする企画がありました。
民宿の女将・大将総出で町の観光パンフレットなどを配ったのですが、私はそこに自分が作成した宿のチラシを無断で入れたのです。
これが後々「あの宿は勝手に自分の宿だけPRしている」と周りから批判を浴びる事態となりました。
そのとき私の師匠であった民宿の若大将は、私を怒らず、「みんなに謝りにいこか」と一言だけいい、民宿一軒一軒を訪問し、一緒に謝ってくれたのです。
民宿の玄関先で「圭の失敗は僕の責任です」と、涙を流して謝ってくれた若大将の表情が、自分の中にあった甘えを消したのです。
「自分がどうやって結果を出すのか」という視点から、
「この宿のために出来ることをやろう」というマインドの変化がおこり、その結果、伊勢えびしゃぶしゃぶの顧客数も昨年比2倍にすることができました。
私がインターンシップを通じて得た一番大きな学びは、
「利己」が「利他」になる瞬間を感じることが、「働く」ことの醍醐味のひとつなのだということでした。
それは大学の授業で簡単に得られる経験ではないと思います。
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