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【インターン体験談】【掛け算で世界は広がる】福祉×広報×仲間で私の世界は広がった

2016年11月18日

世界を広げたいなら、掛け算してみれば?

毎日バイトと学校の往復になっている大学生は多い。自分の視野を広げないと社会で困るぞ、って大人は言うけれど『いったい何をどうしたらいいんだ!!!!』

そんな大学生あるあるな悩みを気づかぬうちに解決したのが今回紹介する小島さん。知識も関心もなかった“福祉の世界”と向き合い、意図せず自分の世界を広めるまでに至った彼女のホンキ系インターンの半年に迫った。

 

福祉って?ソーシャルビジネスって?全部未経験、から始まったインターン

小島さんがインターンシップをしたのは、いぶき福祉会ねこの約束
いぶき福祉会は「障害のある方々が地域で活き活きと暮らせるような社会を作りたい」との思いで活動する社会福祉法人です。事業の1つである「ねこの約束」は、岐阜駅アクティブGにショップ構え、障害のある人たちが作ったお菓子を売り、地域活性に取り組んでいます。
 


▲こんなにかわいい店構え。
お客さんがふらっと立ち寄りたくなるPOP作成も小島さんが行っていました
 

小島さんは、プロジェクトの想いではなく、仕事内容でインターンを決めたそう。
 

「もともとは、文字を書く仕事に憧れがあった。だから「広報」の仕事が出来るよっていわれて、ワクワクして。よし、やってみよう!と思えたんです。」
小島さんのインターンでの任務は
【ねこの約束の売り上げを伸ばす広報とブランディングの強化】
 

「はじめて商品を見た時、障害のある人が作ったと思えないくらい可愛い、と思ったんです。私がねこの約束のファンになったから、商品の魅力はたくさん伝えられる!そう思ってインターンはスタートしていきました。」
 
POP作成やメルマガ作成、商品の宣伝に挑戦した小島さんは、ある壁にぶち当たります。
 
福祉?ビジネス?私の目指したいことってなんだっけ?

「私自身がすごく迷った時期がありました。
売り上げが伸びないという不安もあり、「福祉」の想いと、ショップの「売り上げ」。自分が大切にするべきことって、本当は何なんだろうと思って、想いってなんだろうって思っていました。」
 
いぶきの社員さんたちは、商品にこだわりを持って障害のある人たちと物作りをしている。
だからこそ、障害のある人たちが作ったものだから買ってあげよう・・・。
 
そんな「同情の気持ち」で売り上げを伸ばしたくない、と考えた小島さん。
最初はPOPやメルマガにも「福祉」としての説明を入れず、商品説明に留めていたという。「ショップで手に取ってもらって、よく見たら障害のある人たちが作っていた、というのが理想だと思ってた。開発会議もすごくこだわりを持っているし、商品で勝負していくんだ!って思っていた。」
 

本当の意味で固定概念を取り払え!

そんな小島さんの広報のありかたが変わったきっかけがあった。それはメディア掲載。
 

▲半年間で3件のメディア掲載!
新聞に掲載されることでより多くの人に、いぶき福祉会の想いを伝えました。

 
「記事を書いてもらったとき、初めて障害のある人が作ってますって、大きく取り上げてもらった。本当の気持ちを言えば最初は『え、それ出しちゃうの?』って思ってたんです。」
「でもそう思っていること自体、私に固定概念があったのかもしれないって、今は思える。」
 
障害がある人=かわいそうな人じゃない。
 
スーパーでよく見かけるようになった、生産者の顔を出しているPOP。あれと一緒。
ただ、ねこの約束の作り手が障害のある人なだけ。みんなが想いを持って商品を作ってることは、どんな広報をしても変わらない事実。
 
そう思えたという。
同情はしてほしくないけど、頑張っている人がいるという背景も知ってもらいた。小島さんの中で、すっと納得できる広報になっていったという。
 

言葉を使うということ、想いを綴るということ


▲小島さんと北川さん
 
「私は北川さんに『言葉の力』を一から教えてもらった。」
 
そう語ってくれた。
彼女が自分の、ねこの約束の「想い」に迷いを持ったとき、すぐに見抜くような師匠が北川さんであったという。
 
「書いた文章は全部添削してもらいました。北川さんの言葉選びの丁寧さや、想いを言葉にする力を間近で見ていたからこそ、北川さんは私の憧れの師匠でした。そして、お父さんみたいな存在。仕事以外の相談もたくさんして、一緒にいると楽しくて。北川さんも私のことを娘みたいに接してくれていました。」
 

支えてくれる人の想いに共感して発信する

 
小島さんに取材をしていると「いぶきの仲間たち」という言葉が頻繁に飛び出してくる。
仲間をさすのは、事業所で働く障害のある人たち。
 
とても自然に、何の違和感もなく『仲間』と呼べる存在が、いつも小島さんのそばにはあったという。

インターン最初の出勤が、障害のある人との茶畑の現場入りだった小島さん。

「障害のある人と関わったのは初めてだったけど、みんなフレンドリー。言葉が話せなくてもいつも暖かくて。私もコミュニケーション取りたくて楽しく仕事が出来ていた。」
インターン生としてどうしても売り上げばかりが気になったこともあったという。
そんな時にいつでも笑顔の「仲間」が想いを思い出させてくれた。
 

▲小島さんといぶきの仲間たち。仲間のおかげでいつでも笑顔でいられたという。
 
いぶき福祉会の広報担当はインターン生一人。孤独を感じたこともあったという。
「私が初めてのインターン生だった。私がしていることが広まっていなかった。」
そこで小島さんが始めたのは《社内報》

▲小島さんが発行した社内報。何度も書き直して想いを綴った。
少しでも職員さんに自分の活動や他チームの仕事を伝えていった。
 
「社内報を通じて応援してくれる人がどんどん増えていった。提案が社員さんから出てくることも増えた。」
 
社内で、「想い」を伝えられるようになった小島さんは、ねこの約束のサポーター開拓で、自分の想いを伝えられるようになったという。
「想いを言葉にして、社内報で広めていった。その経験が、外に出ていった時の私の力になっていったんです。それがサポーター9件につながったと思っています。」
 

福祉×広報×仲間=私の半年間

最後に、インターンシップでそれまで知らなかった新しい視野を見つけた小島さんからメッセージをもらった。
 
「地域の中にある企業で自分の言葉を届けること。それが私にとっての6ヶ月インターンで社会貢献になりました。社会を変えたい!っていう強い想いはあまりなかったけれどもっと身近な、例えば仲間のお給料をアップしたいっていう思いが自分の原動力になってた。
そういうこの人のために頑張りたい、頑張れたってことにやりがいを感じていました。
そして、それ以上のパワーを貰える経験が出来たのは、仲間のみんながいたからだな、と今はっきりと思っています。」
 
福祉の知識ゼロで挑んだ半年間は、小島さんに仲間と働くことの尊さ、地域社会の今とこれからを見据える力、そしてやりがいを感じて誰かのために仕事をする楽しさを与えてくれたという。
 
掛け算で世界は広がる。○○×▼▼×◇◇=あなたの新しい世界観。
 
方程式はひとそれぞれ。どこに何を入れるかはあなた次第!
これまで見たことのなかったあなただけの方程式を、見つけに来ませんか?

 
 
 
▼▼ホンキ系インターンフェア▼▼
日時:2019年1月19日(土)12:00~19:00(19:00~懇親会もあります★)
場所:国際センター4階 展示室1-3(名古屋駅から徒歩8分)
詳細:https://gnet-intern.net/
インターンという概念にとらわれず、学生・企業双方の未来を作るためのプロジェクトへの参画者を募集するイベントです。
ホンキ系インターンシップフェアはあなたのやる気に火をつける!!
魅力ある中小企業に直接触れて、話を聞いて、諦めるのはそれからでも遅くない

 
 


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