【インターン体験談】英語だけじゃ働けない。スキルを身につけるために選んだ商品開発と営業のインターン
2017年05月23日
【プロフィール】
名前:三谷香央里
大学:名古屋外国語大学 4年
インターン先:丸八テント商会
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「中学や高校で髪の毛を染めるなんて普通でしょ。」
「会社にイヤリングしてきたら何でいけないの?」
幼少期からアメリカに行き、アメリカの空気に触れて育った三谷さん。
もしかしたら、彼女の当たり前は、日本の社会の中では普通ではないのかもしれません。
自分の当たり前を馬鹿にされ、「アメリカかぶれ」と言われ、プライドをズタズタにされながらも、自分の夢に向かってもがき、がむしゃらに突っ走った体験談をお届けします!
英語だけでは働けない。
三谷さんはアメリカの空気感が大好きで、いつしかアメリカで働きたいと思っていたそう。
アメリカに住んでいる友人に会いに行ったときのこと。
「『大学で英語を学んでいる』って言ったら、『英語なんて学んで何になるの?』って言われたの。
日本での大学はさ、高校の先に行く場所って感じだけど、海外では、「学びたい」と思う人たちみんなが学ぶことができる場所だから、一回社会人として働いたことがある人もいるんだよね。
日本では、英語を学べば働く場所があるかもしれないけれど、海外では英語はただのコミュニケーションツールで。
そこにいる学生は『英語で』何かを学んでいて、なんかスキル身に着けないとなと思ったんだよね。」
現地の大学で出会った人たちからの言葉。英語を話せるだけでは通用しないことを実感しました。
三谷さんの夢
三谷には夢があります。
「エシカルファッションにかかわる仕事をする」
エシカルファッションとは良識にかなって生産、流通されているファッション商品のことです。
「今は、大量生産・大量消費があたりまえの時代。服も流行りに合わせて、同じようなものが大量に作られてるし。
でも、その奥には、低賃金で長時間働くことを強いられている人がたくさんいるんだよね。基本はみんな気にしてないけど、それがどうしてもいやで」
そんな不条理な社会に疑問を持った三谷。
この問題に立ち向かっていくのも、今のままではいけないことはわかっていました。
まずは日本での修行。そして、挫折。
スキルを身に着けるために、彼女が選んだのは、丸八テント商会でのインターンでした。
「商品開発をやってみたい。」「営業をやってみたい。」
そんな思いをもって始めたインターン。
しかし、三谷への試練はさっそくやってきました。
海外が好きで、アメリカの社会人の友達が多い、アメリカかぶれの三谷にとっては会社の当たり前が理解できなかったのです。
「会社に大きなイヤリングをつけてくるのがなんでダメなのかわからなかったし、スーツの着方とかも知らなかったもんね。『お茶出しは女子の特権』とかいう先輩が理解できなかったし、なじみたくなかった。
常識の「じ」の字もないって言われて、チャラいと思われるし。全然自分を理解してもらえないのが苦しくて『この人たち嫌い!!!』って思ってた。」
三谷は会社での生きづらさを感じていたのです。
転機となったのは、自分の正直な思いを先輩に打ち明けたときでした。
「『もう嫌なんです。』って泣きながら言ったら、『俺たちのイメージと違ったんだね。』っていってもらえた。わかってもらえたって思えた。」
社長や先輩が、必死に自分のことを受け入れようとしてくれていたこと、考えてくれていたことを知った瞬間でした。
▲この春社会人になった先輩方、一緒に半年間を乗り越えた同期、次を引き継ぐ後輩、社長、コーディネーターと。
自分の足で契約をつかみ取れ
インターンを開始して、3か月経ったころからようやくプロジェクトに取り組ませてもらうことができるようになった三谷。
三谷がここでやりたかったことは、「営業」と「新商品開発」でした。
「将来エシカルファッションのバイヤーとして活躍したい。」
そんな思いがあるからこそ、やりたかったことなのです。
まず取り組んだのは、営業活動。
今まで丸八テント商会では営業活動を行ったことがありません。
常にSNSで情報を発信し、「営業しない営業」で問い合わせまでつなげるノウハウを持っていたからです。
そんな会社での初めての試み。現場に出て、地元の人に丸八テント商会を知ってもらい、新規の契約を取りに行く営業でした。
商店街のお店に次々と飛び込んでいきました。
「『営業行って来い!』って言われたから、ノリと勢いだったよね。
カタログ持っていったんだけど、相手のほしいもの価格がイメージできなかったり、『確認しておきます』ばっかりで。
2回目訪問した時には『ほかに頼んじゃった』って言われたこともあったし」
でも、どんなに断られても、絶対に諦めませんでした。
最初は話さえ聞いてもらえなかった営業も、8割の方は名刺を受け取ってくれるようになり、1回行けば見積もりが取れる状態に。
30分以上も話を聞いてくれる方も少なくありませんでした。
名古屋の3つの商店街での営業。
そして、テントを営業するためだけに、一人で東京に出張もしました。
最終的な営業件数は1か月で100件以上。
そして、40万円の売上につながる新規契約を見事掴み取ったのです。
▲飛び込み営業中の三谷。
新たな商品を作り出せ
丸八テントの倉庫には山積みになったテント生地が眠っているものがあります。
「オーダーメイドのテントを作っているからこそ、特徴のある生地が出てしまう…。その生地を使って何か新しいことができないか…。」
悩みをぼそっと口にしていた社長。
余っているその生地を使って、新たな商品を作り出すのが三谷に課せられた任務でした。
「テント生地だからこそできるかばんを作ろう!!
世界に一つのオーダーメイド商品。しかもその生地はリユースだから環境にも優しい!!」
エシカルファッションと通じる部分のあったこのプロジェクトに三谷は燃えていました。
でも、どこにでもあるかばんを作っても面白くありません。
丸八テントだから作れるかばんにこだわりました。
型紙を書いては書き直し、試作品を作っては作り直し、ゴールの見えない新商品づくり。
それでも三谷は決してその挑戦をやめませんでした。
自分だからこそできるものにこだわって、楽しんで作っていきます。
商品化、販売まで行うには、半年間では足りませんでした。
でも、新たな事業として動かせる段階まで一人でプロジェクトを進め、丸八テント商会に新事業の種を残したのです。
そして今。
今、三谷は日本にいません。
遠く離れたアイルランドにいます。
エシカルファッションのバイヤーとして英語能力をもっと磨くためです。
現地で仕事も探し、住むところも自分で決めて、自分の英語能力を試しています。
やればなんとでもなる!!!!
これは三谷がその姿で教えてくれることです。
やらずに諦めていませんか?
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