【インターン体験談】私の世界が広がった半年間 【人生の師匠】との出会い。
2018年10月18日
【プロフィール】
中京大学 2年
大園 青波(おおぞの あおば)
インターン先:クラーク株式会社
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“なんとなく、大企業に行きたい。親もそう言ってるし。”
“なんとなく、公務員がいい。安定しているって聞くし”
なんとなく、周りの意見だけで将来を決めていませんか?
「大学を卒業して、社会人になったとき、この人みたいになりたい」
ホンキ系インターンを経験していく中で、【人生の師匠】に出会い、自分の世界を広げたインターン生を紹介します。
何にもなかった半年間。「このままでいいんだっけ?」
インドア派で、ひとりでいることも多く、大学1年生になってから半年を過ぎました。
社会のことなんて何にも知らないし、分かりません。
「何もないまま終わってしまった。このまま4年間を過ごして大丈夫なのかな?」
少し不安な気持ちを抱いていたとき、とりあえず入っていたサークルのLINEグループに熱いメッセージが。
「私は何もしていないのに、他の大学生はこんなことやってるの?」
驚きと同時に、大園さんの中に焦りが芽生えました。
人生の師匠との出会い。「ここで働きたい!」
インターンシップフェアに参加すると、そこには社長とインターン生がたくさんいました。
これまでの人生の中で経験したこと、人生を生きていくうえで大切にすべき哲学を話してくれる社長。
「動けない自分に悩んでいる」と社長に打ち明けると、真摯に向き合い、答えてくれました。今まで相談する大人は、親か先生しかいなかった大園さんにとって、第3者からのアドバイスを受けることはとても新鮮でした。
そして、同じ1年生なのに、もう半年間のインターンを終えて、社長の隣で仕事の説明をして、社会人としての気配りができているインターン生。
「この人たちの元で働くと私もこんな風になれるのかな?一緒に働いてみたい!」
そんな思いから、クラーク株式会社でのインターンを開始しました。
インターン開始。「こんな私にもできることがある!」
クラーク株式会社でのプロジェクトは「インセクトシールド」という、着るだけで虫よけができる商品のマーケティングをして行くこと。
そして主力商品であるネット(網)でモザイクアートを作るというものでした。
すべて初めての仕事だからこそ、できないことばかり。分からないことばかり。
でも、自分でできそうなことを考えて、仕事をするようにしました。
Excelで、モザイクアートの図面を作成してみたのです。
すると、社長や先輩インターン生が「あおばちゃんすごい!!!」とほめてくれました。
全部初めてだったからこそ、自分ができることは少ない。
でも、だからこそ、自分のできることから始めてみる。
最初の一カ月で、大園さんは社会で働く第一歩を踏み出しました。
そして、今の自分でもできることがある。その気づきが大園さんの可能性を広げることに繋がりました。家で過ごしているだけ、自分が知っているフィールドだけで過ごしていたら気づけないような世界です。
▲Excelで作成した図面。社長の似顔絵です。
見えてきた社会。「会社ってこんな感じなんや!!!」
社長の隣が大園さんの仕事場所。社長室というこれまた普段なら足を踏み入れない場所へ毎日通います。そんな社長室には様々な人が訪れます。いろんな話が入ってきます。
今まで社会との接点がなかった大園さんは知らないことばかりでした。
保険のこと、業界のこと、経営者の仕事…
会社のトップである社長の隣だからこそ、会社で起こっている変化を全て見ることができ、会社を動かしている社長の多忙さ・考えの深さを体感しました。
そして、企業で働くことの大変さや責任を持って働く責任感/面白さに出会えました。今まで知らなかったことを知り、自分の中にある「社会」を広げていったのです。
社長が教えてくれたこと。「すべては仕事につながっている」
社長は大園さんを娘のように、孫のように可愛がってくれました。
そして、社長が教えてくれた人生の考え方の哲学は、大園さんの世界を広げることに繋がりました。
社長の訪問に同席したり、ご飯に連れていってもらったり、社長の仕事を満遍なく見せてもらいました。でも、仕事には関係なさそうなことも多くあったそうです。
大園さんが疑問に思っていると、社長は、すべては仕事につながっているということを教えてくれたのです。
それは、社長がある業界の会長になった時のことです。様々な企業を束ねる協会会長は誰もがなれるポジションではありません。そんな責任重大な会長に就任出来た理由を社長はこう語ります。
「一見関係なさそうな、異業種の展示会へ足を運んだり、同窓会で幹事をやったりして、人脈を作ってきたから。それがこういったことに繋がっているんだよ。あおばくんも、たくさんのつながりを作った方がいいよ。」
社長が教えてくれた教訓の一つです。
そして、その言葉によって、今まで一人でいることが多かった大園さんの行動が変わり始めました。大園さんは同期とのつながりをとても大事にするようになったのです。
恩返しは恩送りで。「Pay forward」
インターンが4か月目を迎えたとき、大園さんは苦しんでいました。
インターンのプロジェクトで成果を出せずにいたのです。
「これだけ社長に良くしてもらっているのに、私は何も返すことができていない…」
中間モニタリングでその胸の内を打ち明けたとき、コーディネーターから成長していると言ってもらいました。
「最初は自分が成長したいという思いでインターンを始めていたけど、会社のために何かしたいという思いをもって取り組めるようになってきたね」
大園さんは、インターンを始めたことで、企業のために働くことができるようになり、もう一歩成長することができたのです。
そして、社長が教えてくれたのは【Pay forward】という言葉です。
「自分が先輩や上司にしてもらったことを、その人に返すんじゃなくて、自分に後輩ができた時、自分が先輩になった時に、後輩に同じことをしてあげなさい。」
最初聞いた時、大園さんはそれでいいのかわかりませんでした。やっぱり恩返しは、社長にしたいと思ったのです。
だから、社長のために、会社のために何かしたくて、会社代表として話すことになったインターンシップフェアでは、会社の良さを精いっぱい伝え、会社のために自分にできることを探していきました。
社長からもらった【Pay forward】という言葉のすべてを大園さんが自分の中に落とし込むことにはもう少し時間が必要でした。
▲インターンシップフェアで学生の前で代表として話をする大園さん。社長の似顔絵のモザイクネットアートも完成しています。
後輩のために。「してもらったことを、してあげたい」
インターンもいよいよ終盤。
プロジェクトのマーケティングはなかなか上手くいかず、結果を出すことができません。
そんな中、大園さんにも後輩ができました。インターンシップフェアで頑張ったかいがあり、2人のインターン生が来てくれたのです。
その時、後輩が、自分が苦労したところで少しでも苦労しないようにしたいという気持ちが生まれました。
自分のインターンを1か月延長してでも、後輩と過ごす時間を増やしたいと思い、後輩へ多くのことを伝えていきました。
「社長や先輩が自分にしてくれたことを、後輩たちにしてあげたいって思えるようになった」
自分がしてもらったことを、ほかの誰かにする。【Pay forward】を実践していたのです。
そして、それが最終的には社長への恩返しにもなっていることに気が付きました。
人生の師匠である社長の「生きるコツ」を姿で見て、話を聞いて、そして6か月目に自分のものに出来たこと。これこそが大園さんの一番の成長でした。
自分の世界が広がった半年間。
大園さんの学生生活を変えたのは一本のLINEメッセージでした。
そこから一歩踏み出したことで、社会を知り、「働くこと」を知っただけでなく、自分自身の可能性を広げることも出来ました。共に頑張ることができる仲間を見つけ、人生の師匠と出会い、心のよりどころを見つけたことは大きな収穫です。
あなたは自分の今見えている世界だけで生きようとしていませんか?
自分が知らないことに飛び込んでいくことは怖くて、少し勇気がいるかもしれません。
でも、その先の新しい世界にはワクワクすることがたくさんあります。
そして、その世界を生き、あなたに新しい可能性を開いてくれる人生の師匠がここにはいます。
あなたも、新しい世界に踏み出しましょう!