【インターンOGOB社会人】私がインターンでみつけた商品開発の本当の魅力
2017年11月11日
▲今回の先輩(右から2番目):大橋量器 佐藤七海さん
学生時代山田木管工業所でホンキ系インターンを経験し、現在大垣の枡メーカー大橋量器に勤める社会人1年目。インターン時代は新商品開発を行い、テレビ出演やメディア掲載、最終的にはインターンでの成果が「中小企業経営革新賞」を受賞するなど輝かしい成果を残しました。
【G-netインターン生がホンキ系インターン先輩社会人にお話聞いてきました。第3弾】
こんにちはG-netインターン生髙橋良太です!
今回の記事は
・おしゃれなモノが好きな学生
・商品開発というワードにトキメク学生
・地域らしさを表現したいと思う学生
に是非読んでほしい記事です。
学生時代インターンで「新商品開発」を行い、その魅力と苦労を十分に味わい、その経験から地域中小企業に就職を決めた。今回はそんなインターン先輩社会人1年目 大橋量器に勤める佐藤七海さんにインタビューしてきました!
4ヶ月間、アイディアが通らなかった
山田木管工業所は「お客様と共に、日本の壁を楽しくしたい。」をモットーに、額を製造・販売する木工所です。そんな山田木管工業所での佐藤さんのインターンは新たな額の開発を行うものでした。
「数十個の案の中で1つ通ったら良い方だと聞いていたけど、4ヶ月目まで全く新商品アイディアが通らなかったのはさすがにつらかった。」
メディア掲載、受賞の裏側で、これがホンキ系インターンだ!と言わんばかりのつらい経験をしていた佐藤さん。
▲山田木管工業所の多種多様な額
電車での帰り道、ポロっと生まれた新商品アイディア
『常に商品のことを考えてください。』
アイディアが通らなかった4ヶ月目に社長に言われたそうです。
そして、常に商品のことを考え出してすぐ、電車の中で新商品のアイディアは生まれたといいます。
「友達が神社巡りをして、御朱印を集めることを趣味としており、そこから「御朱印帳の額」というアイディアが生まれました。」
それまで御朱印帳を全く知らなかった佐藤さんでしたが、友達から閃きを貰ったといいます。自分の中だけでなく、身の周りにもアイディアの素があると気づいた瞬間でした。
そして、その後「御朱印」のアイディアを社長へ提案。
「それまでとは違った、社長の反応で手応えがあったことを今でもはっきりと覚えています。」
それまで50以上のアイディアをことごとく打ち砕かれていため、「御朱印帳」のアイディアが通った時には、それまでにない感覚におそわれ、嬉しさがはじけたと言います。
「商品が形となった時、我が子のように可愛かったんです!」
それまで50以上の苦労をしていた佐藤さんだからこそ味わえた感覚であり、それだけ想いが込められた商品が完成した瞬間でした。
▲展示会にて「御朱印帳額」と佐藤さん
完成と同時に感じた、社長のありがたさ
それまでアイディアを玉砕され、社長に対して悔しさを覚えていた佐藤さんですが、商品ができたからこそ感じた感謝があったといいます。
「チャンスを長い期間与えてくれ、それまで辛抱強く待ってくれた社長、社員さんのありがたさに気づきました。」
だからこそ、自分の商品が新聞やテレビなどで注目されるようになってから、山田木管工業所の名前、山県市という地域の名前が全国、世界に広がっていくことが商品を開発して一番うれしかったことだったそうです。
そしてこの経験が、後に佐藤さんの就職先を決めることになります。
商品開発は企業らしさ、地域らしさを発信できる!
自分の商品で会社の名前、地域の名前が世の中に広まるうれしさを感じた佐藤さんが、就職を決めたのは、大垣の枡メーカー「大橋量器」でした。
「地域独特の雰囲気を、商品はまとっているんです。また、作り手の人柄、想いも商品には溢れていると思います。」
インターン時代に50以上ものアイディアを出すも通らなかったのは、その会社らしさ地域らしさを考えていなかったからと振り返るります。だからこそ、地域らしさ、会社らしさを商品で表現する仕事を選択しました。
溢れる枡への思い。枡をもっと広めたい!
「枡という1300年の歴史をなくしてしまっては、それに関わる人の思い出や、その地域らしさを失ってしまうんです。」
斜陽産業(需要が傾向的に減少している産業)である枡業界へ新卒で飛び込んだ佐藤さんには、熱い情熱がありました。
「大橋量器の枡は商品的にも魅力的でしたが、そこには職人の技術、国産材を使う、歴史といった想いや技術が詰まっていました。だからこそ、それを広めていくという使命感を感じました。」
インターン時代、商品開発で企業名、地域を広げた経験があるからこそ、現在は枡を通して1300年の歴史、職人・企業の想いをもっと広めることが佐藤さんの現在の目標でした。
「みんなの身近に枡が当たり前にある世界」
最後に今後の目標を力強く教えていただきました。
最後に・・・
学生時代、憧れの先輩に惹かれてインターンを始めた佐藤さん。その一歩があったからこそ、現在は「歴史、職人、地域を守るため枡を広める」という使命感をもって、社会人1年目で魅力的に働いていました。
「イキイキとした人になりたい」
そんな人の姿を目標にしていた佐藤さん。枡を語るその姿はすでにイキイキ、そしてキラキラしていました。
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