【インタ-ン受入企業紹介/大橋量器】マスマス粋でカッコイイ「大垣の枡」を世界へ
2014年07月14日
人生の師匠や忘れられない先生、職場の先輩や上司、ホンキ系な人々が出会った「ステキ大人」との思い出話や、大人からのメッセージを大公開!
ガクセイのみなさんにとって、「枡」とは決して身近なものではないだろう。
「お酒を飲むときに使う、四角いハコ?」くらいの印象かもしれないが、
これを見たらその印象は100%ひっくり返るに違いない。
「枡を粋でカッコイイものにしたい」と語る大橋社長は、国内80%のシェアを誇る枡の産地、岐阜・大垣市にある大橋量器の三代目。生まれたときから枡に囲まれて育った。
積みあげた枡の上に乗りそこから飛び降りて遊んだり、材料をおもちゃにしたりと、相当やんちゃをしていたらしい。さらに武勇伝は続く。
「一度、うちが浸水したことがあってね。そのときうちの枡が流されていったんだけど、それを見てはしゃいでたんだよね」と笑う。
東京の大学を卒業した大橋社長は、日本IBMに入社する。最先端の仕事に携わるなかで、バブルの勢いと充実感を感じていた。しかし、結婚を機に家業を継ぐ話が持ち上がる。
葛藤しつつも、「いつかは自分が継ぐだろう」と思っていた大橋社長は、自然な流れとして受け止められたという。
就任後、大橋社長は枡の既成概念を覆す新しい商品を次々と生み出していった。
それまでは四角い枡しか作っていなかったが、「NOと言わない経営」を貫き、「五角形の枡がほしい」「色のついた枡が欲しい」という要望を、一つひとつ試行錯誤しながら形にしていった。
工場のとなりには「枡工房ますや」と名付けられたショップが併設されている。
扉を開けると、個性豊かな枡商品の数々が目に入る。
「変わった枡を見てもらいたい」と開いたショップは、思わぬ効果を生むことになる。
地元の人には大垣の枡の良さを知ってもらえる。観光客には大垣のおみやげとして喜ばれる。
マスコミにも取り上げられるようになり、枡を予想以上に広く知ってもらえるようになった。
それを大橋社長は「外とのつながりができた」と振り返る。
「大垣はすばらしい。自慢できるところがいっぱいある」と、枡を通じた大垣の魅力発信にも力を入れる。
近年はニューヨークやシンガポールで開催される展示会にも自ら出向き、大垣の枡の魅力を世界中にPRする。つい先日は、パリで開催されたジャパンエキスポに出展。
新商品「家紋枡」は、日本のアニメや漫画が高い人気を誇るパリの人々からも注目を集め、約1週間の会期中に30個以上売れたという。
「自分のレストランで枡を使いたい」と商談を持ちかけてきた人もおり、ヨーロッパ進出への大きな第一歩へとつながった。
そんな大橋社長には夢がある。
「ドイツの品のいいセレクトショップで、センスのいいお洒落なおやじ二人が、枡商品を手に取って、
『これ、日本の大橋量器ってとこの枡なんだぜ』と会話する風景を作りたい」。
世界トップレベルのものづくりの国・ドイツで、「枡=ハイセンスでカッコイイもの」であることが「あたりまえ」になる。
その日がくることを目標に、大橋社長は走り続ける。
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